パリについて4日後にはフランス西部の小さな島Groxにいた。友人の別荘だ。きれいな海に囲まれたほんとにすてきなところだ。別荘には気持ちのいい芝生とリンゴの木がある。友人の知り合いも招いてパーティーをしようということになった。
「私、日本の料理を作りまあす!」と宣言。さすがに島だけあって新鮮な魚がいっぱい。脂ののったサーモンと生きのいい小海老をget。小海老は日本では見かけないものだが、「かきあげにして」と叫んでいたので、絶対美味しいはず。
メニューは手巻き寿司、高野豆腐の煮物、お魚の天ぷら、海老かきあげ、そしてきゅうりの酢の物だ。
いつも作っているものばかりなのでno problem と調理を始めた。うわーん(泣)、包丁がない。ペティナイフばかりだ。これでどうやってサーモンをお造りにするんだ?汗をかきながらサーモンはやっつけたものの、次の敵はきゅうりの薄切り、人参の千切り、玉ねぎのスライス。その次はご飯。お鍋で炊くってどうよ。
いつもの倍ほど時間はかかったが、なんとか。
カルチャーの違いを甘く見た失敗。味は美味しかったようで、きれいに平らげてくれたし、ま、いっか。(K)