領事館に手紙を出しまくるという荒技をやって、デンマーク、スヴェンボーの施設とコンタクトが取れた。まったくもって大阪領事館の親切な館員さんのおかげ。
だがそのスヴェンボーに行く前にコペンハーゲンでも突撃を試みた。市役所に直接行って「どこか介護施設を紹介して」とつたない英語で頼み込んだ。門前払いの気配濃厚だったが、ここでも親切な受付のおじさんが個人的に電話でコンタクトを取ってくれた。「明日おいで」と言う。ありがたや。
この施設、いろいろパンフレットをいただいたのに、スーツケースを盗まれたおかげで名前もわからない。ごめんなさい。メモだけがたより。
ここには比較的元気な高齢者60人が入居している。女性が圧倒的に多く、みんなすこぶる明るい。日本人なんて珍しいから、大歓迎してくれる。居室もダイニングルームも庭もそしてオフィスもゆったり、広々している。マッサージ室がある。専属のセラピストがいる。なんと職員は60人、キッチン担当は5人。
ここでの生活ぶりは、私の知っている日本の施設とは大違いだ。二週間に一回はなにやかやとパーティーがあるらしい。近所のボランティアがパーティーの用意をしていた。片方ではニットのプログラムが開かれていて、こちらもボランティアが教えていた。彼女はペットの犬を連れてきていた。3か月に1度ほどの割合で、海外旅行もする。「この前はイタリアへ7日間行ったよ」。バスも持っていて、バス旅行もあるそうだ。
ガーデンにはあえて階段がしつらえてある。リハビリのためだという。スタッフの母親が近々入居するとか。母を入居させたい施設って!アンビリーバブル。
施設のメイン哲学は「質の高い生活」。管理ではなく生活なのだ。わかります。K