近所のお寿司屋さんは、京都の古くからの風習をとても大切にしていらして、その日その日、私たちにもちゃんとしたものを届けてくださる。
土用の入りの日には、あんころ餅をいただく。夏を無事に過ごすためにという意味合いらしい。ただし飲み物はお茶ではなくお水でいただくそうな。
昨日は「麩嘉」さんのあんころ餅が届いた。甘み、塩の加減、餡の舌触り。どれも上品なお加減で、なんとも美味しい。夏なのにあずきものがこんな美味しくいただける。
京都の暑い夏を乗り切る先人の知恵と工夫が詰まっているのだ。京都に住まっているのに何も知らない私たちに、いつもさりげなく季節と歴史を感じさせてくださってありがとう。