「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。 」
鴨長明は下鴨神社の神官の子に生まれたが、生涯職らしい職に就けず、50歳にして方丈(庵)に住まい、『方丈記』を綴った。古典の勉強から遠く離れた今読んでみると、深い。
その方丈が境内に再現されているのは、下鴨神社の第一摂社、河合神社。一方で美顔の神様として若い女性たちの視線を集めている。なぜ美顔?それはご祭神が神武天皇の御母神になる玉依姫命(たまよりひめのみこと)だから。
どうにも腑に落ちない取り合わせだけど、二兎を追って捕まえた気分で。